実務ガイド

Auto PSIRT Cloudの導入で、PSIRT業務の8割を自動化する

OEMからのCVE確認、SBOM提出、影響有無の回答が増えるほど、PSIRT担当者の時間は「判断」ではなく「探す・突合する・根拠を集める」作業に奪われます。

Auto PSIRT Cloudは、この周辺作業をSBOM、脆弱性DB、AI支援、監査ログでつなぎ、担当者が最終判断に集中できる状態をつくる自動車サプライヤー向けSaaSです。

なぜ今、PSIRT業務が重くなっているのか

自動車サプライヤーには、OEMからのSBOM提出依頼、CVE確認、影響有無の回答、回答根拠の提示が継続的に求められます。しかも、対象は一度きりの製品ではなく、製品バージョン、部品、ソフトウェア構成、過去の判断履歴まで広がります。

問題は、PSIRT業務そのものが不要なことではありません。問題は、Excel、メール、共有フォルダを中心にすると、担当者が毎回同じ下調べを繰り返すことです。

Auto PSIRT Cloudは、PSIRT担当者が毎回手で行っている「探す・突合する・根拠を集める・回答文を整える」作業を自動化し、判断に使える時間を増やします。

Excelとメール運用で詰まる5つのポイント

Excel管理が悪いわけではありません。初期の台帳としては扱いやすい一方で、OEM対応が増えた瞬間に「最新版が分からない」「どのCVEを見ればよいか分からない」「回答根拠が残らない」という詰まり方をします。

詰まる作業Excel・メール運用で起きること業務への影響
SBOMの版管理製品、バージョン、提出済みSBOMの対応関係が曖昧になるどの構成を前提に回答したのか説明しにくい
CVE収集NVD、CISA KEV、OSV、JVN/JPCERTなどを個別に確認する見落としや確認タイミングのばらつきが出る
SBOM/CVE照合部品名、CPE、PURL、バージョン条件を人が目視で確認する件数が増えるほど追跡できなくなる
影響判断の根拠判断理由がメール、メモ、議事録に分散する後から監査やOEM説明に使いにくい
OEM回答履歴過去回答をメール検索で探す回答品質が担当者の経験に依存する

Auto PSIRT Cloudで自動化できる業務

「8割自動化」とは、最終判断まで機械に任せるという意味ではありません。担当者が判断に入る前の収集、照合、整理、下書きをシステム側で受け持つという意味です。

自動化する作業Auto PSIRT Cloudで行うこと担当者に残る仕事
脆弱性情報の収集NVD / CISA KEV / OSV / JVN/JPCERTなどを継続取得し、同じ形式で扱えるようにする自社が見るべき情報源や優先度を確認する
SBOMの登録・履歴管理Excel SBOMを製品バージョン単位で登録し、過去版との差分を追えるようにする対象製品、対象版、登録内容の妥当性を確認する
SBOMとCVEの照合CPE、PURL、製品名、バージョン条件から候補を抽出する候補が実際に自社製品へ影響するかを見る
確認待ちケース作成どの製品、どの部品、どのCVE、どの根拠かをケース化する対応要否、優先度、社内確認先を決める
OEM回答の下書きCVE概要、照合根拠、判断履歴をもとに回答案を作る最終文面を承認し、OEMへ提出する

人が判断すべき業務は残す

PSIRTで重要なのは、作業を減らすことだけではありません。自社製品への影響有無、顧客への回答、リリース判断、承認は、人が責任を持って行う必要があります。

Auto PSIRT CloudのAI支援は、判断を置き換えるためではなく、判断に必要な材料を整理するために使います。CVE概要、該当コンポーネント、照合根拠、過去判断を要約し、最終判断と承認の履歴を残します。

AI出力は根拠付きで確認する

要約や回答案は、元情報と照合根拠を見ながら確認します。

最終判断は人が行う

影響有無、回答可否、承認はPSIRT担当者と責任者が決めます。

判断履歴を残す

後からOEM説明や監査に使えるよう、根拠と履歴をケースに保存します。

導入後の具体的な流れ

ここまでの自動化がつながると、PSIRT担当者の起点は「メールを読む」から「確認待ちケースを見る」に変わります。見るべき対象、該当部品、候補になった理由が先に整理されるため、担当者は根拠確認と判断に集中できます。

1. Excel SBOMを登録する
製品名、製品バージョン、部品、バージョン、PURL/CPE候補をひも付けます。
2. 脆弱性DBと照合する
同期済みの脆弱性情報とSBOMを照合し、該当しそうなCVEを候補化します。
3. 確認待ちケースを確認する
どの製品、どの部品、どのCVEが、どの条件で候補になったかを確認します。
4. 影響有無を判断する
実装状況、利用条件、緩和策、過去判断を見ながら、影響有無と対応方針を登録します。
5. OEM回答案を整える
照合根拠と判断履歴をもとに、説明可能な回答文を作成します。

中小サプライヤーが自社だけで抱えなくてよい理由

脆弱性情報の取得、正規化、照合ロジック、AI要約、同期監視、監査ログは、各社が個別に作るには重い基盤です。一方で、自動車サプライヤーのPSIRT運用では、共通化できる部分も多くあります。

Auto PSIRT Cloudでは、共通化できる基盤をサービス側で持ち、各社のSBOM、製品情報、顧客情報、判断履歴はテナントごとに分離します。

データは分離。基盤は共有。
中小サプライヤーでも、PSIRT運用を始められるコスト構造へ。
共通化する基盤
  • 脆弱性データ収集
  • 正規化DB
  • SBOM照合ロジック
  • AI要約支援
  • 同期監視・監査ログ
各社で分離するデータ

SBOM、製品情報、顧客情報、判断履歴はテナントごとに管理します。

まずデモで確認すべきこと

機能一覧を見る前に、Excel SBOMを入れた後に何が起きるかを確認してください。自社製品に関係しそうなCVEがどのように候補化され、どの部品に該当し、どの根拠で判断すべきかが分かるかどうかが重要です。

1. SBOMを製品バージョン単位で登録できるか
2. CVE候補と照合根拠が自動で出るか
3. 影響判断とOEM回答の履歴を残せるか

PSIRT業務のどこを自動化できるか、デモで確認してください。

Excel SBOMをアップロードし、脆弱性DBとの照合結果、候補になった根拠、影響判断、OEM回答準備までの流れを確認できます。