実務テンプレ 運営・編集:Unimobilities株式会社

SBOM Excelテンプレ(最小項目版)
兼務でも回る“まずこれ”の雛形

SBOMを「標準フォーマットで完璧に作る」より先に、Tier2〜Tier4の現場で効くのは “OEM照会に答えられる最小の台帳” です。

このページでは、兼務担当でも回るように 最小項目に絞ったSBOM Excelテンプレ をそのまま掲載します。

狙いは3つだけです。

  1. どの製品・どの版数に、何が入っているかが切れる
  2. CVE照会が来たとき、影響有無を「根拠付き」で返せる
  3. 更新(いつ・誰が)を残して、監査で崩れない

使い方(最短3分)

  1. 下のテンプレを そのままコピー
  2. Excelに貼り付け(TSVなので列が分かれます)
  3. まずは “OEM照会が来やすい製品” から1つ埋める
  4. 以降、リリースのたびに更新(更新日・更新者だけは必ず)

SBOM Excelテンプレ(最小項目版:TSV)

ここから下をコピーして、Excelの「A1」セルに貼り付けてください(タブ区切りで自動展開されます)。

sbom_template.tsv
製品名 製品バージョン 搭載箇所/モジュール コンポーネント名 コンポーネントバージョン 種別(OSS/商用/自社) 供給元/取得元 ライセンス 備考(到達性/無効化/用途など) 更新日 更新者 例:メーターパネル 例:v2.3.1 例:通信スタック 例:OpenSSL 例:3.0.13 OSS 例:上流公式/ベンダー 例:Apache-2.0 例:外部IFなし/機能未使用 等 2026-05-22 山田

“最小項目”のポイント(ここだけ押さえれば照会に答えられる)

1) 製品バージョンは必須(ここが無いと詰みます)

CVE照会で一番多い追加質問は「どの版まで影響するか?」です。
製品版数とコンポーネント版数は必ず分けて持ってください。

2) 搭載箇所/モジュールを1列だけでも入れる

「影響なし」を説明するときに効きます。
例:外部IFに繋がらない箇所、診断機能のみ、ビルド条件で無効、など。

3) 備考は“根拠の一言”を書く場所

「影響なし」を言い切るには理由が必要です。備考には長文ではなく、一言で良いので根拠を残すのがコツです。

  • ・外部IFなし(閉域)
  • ・当該機能は無効化
  • ・脆弱コードがビルドされない
  • ・実行経路に乗らない

4) 更新日・更新者を必ず入れる

監査で効くのは「最新版が管理されていること」です。
更新履歴が残らないSBOMは、提出・照会で使えません。

まずはこの運用でOK(兼務向け)

  • 週1回: OEM照会が来そうな製品だけ更新チェック(15分でOK)
  • リリース時: 版数が変わったら行を増やす(差分が分かるように)
  • 照会時: 該当コンポーネント行を抜粋して“根拠付き”で回答する

列名と数行のサンプルを匿名化すれば、現在のExcelをデモ版で取り込めるか確認できます。

匿名化した列名・サンプルで取り込み可否を確認する

フォームには実ファイルを添付せず、顧客名・製品名・部品名などの機密情報を記載しないでください。


FAQ:SBOM Excelテンプレについて

Q1. SBOM Excelテンプレは、最小で何項目あればいいですか?

最低限は「製品名」「製品バージョン」「コンポーネント名」「コンポーネントバージョン」です。ただし運用上は「搭載箇所/モジュール」「備考(根拠)」「更新日/更新者」まで入れると、照会・監査に耐えやすくなります。

Q2. 最初からSPDX/CycloneDXで作らないといけませんか?

必須ではありません。まずExcelで棚卸し→更新運用→必要に応じて標準化、の順の方が現場で回りやすいです。

Q3. “影響なし”を返すとき、SBOMのどこを使えばいいですか?

「搭載箇所/モジュール」と「備考(根拠の一言)」が効きます。根拠が残ると追加質問に耐えやすくなります。

今あるExcelを、匿名サンプルで確認する

Auto PSIRT Cloudは現在、一般販売前のデモ版です。匿名化した列名と数行のサンプルをもとに、想定するExcel形式の取り込み可否と、追加で必要な項目を確認します。取り込み後も、コンポーネントの同一性、製品影響、対応優先度は人が根拠を確認して最終判断してください。

フォームには実ファイルを添付せず、顧客名・製品名・部品名などの機密情報を記載しないでください。